【2025年9月最新】ChatGPTのモデル一覧と使い分け完全ガイド|5・4o・4.1・o1・o3・o4の違いをわかりやすく解説

ChatGPTの各モデル(4, 4o, 4o mini, 4.5, o3, o4-mini, o4-mini-high, 5)を用途別に円形にまとめて比較した図。汎用モデルはオレンジ色、専門型モデルは青色で、知能、推論能力、スピードのバランスが図示されている。おおまかにリリースされた順番に中心から外側に向かってモデルが並んでおり、モデルの違いや性能が直感的にわかる。 AIトレンド
ChatGPT各モデルの比較 (2025年9月22日時点):真ん中から外側に向かって新しくなり、性能が強化・拡張・軽量化されている。各モデルの詳細は公式ページを参照。使用できるモデル等は随時更新されるので注意すること。

ChatGPT のモデルが多数リリースされていますが、その名称から機能が直感的に分かりづらく、混乱している方も多いのではないでしょうか?本記事では、ChatGPT をブラウザやスマホで使っている方向けに、モデルの分類や違い、それぞれの特徴について、全体像がつかめるように解説します。

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ChatGPT各モデルの比較 (2025年9月22日時点):真ん中から外側に向かって新しくなり、性能が強化・拡張・軽量化されている。各モデルの詳細は公式ページを参照。使用できるモデル等は随時更新されるので注意すること。

上の図はブラウザ等で使えるモデルの一覧で、円の中心から外側に向かって順番にリリースされています。外に向かってモデルの性能が拡張・強化・軽量化されています。

2025年4月現在、モデルは大きく2つのカテゴリーに分けられます。ひとつ目は「汎用モデル」(下図オレンジ色)で、素早い応答と柔軟な対応力があるため、調べものや日常的な相談に最適です。4o、4o-mini は音声、画像がモデルに統合されているため、音声・画像認識や生成に最適です。

もう一方が「 oシリーズ」(下図青色)で、非常に複雑で高度な問題に対応できるモデルです。応答までに10 秒以上かかることもあるため、ちょっとした疑問や調べ物などの日常使いにはあまり向いていません。重量な意思決定やアカデミックな質問、コードの生成やコードレビューなど、「ここぞ」という場面で使うのがおすすめです。

おおまかな使い分けは以下のとおりです。

  • 普段は 4、4.5、4o、4o-miniを使う
  • 音声・画像を扱う場合は4o、4o-mini
  • 高度な推論はo-3, o4-mini、o4-mini-high

汎用モデル-ChatGPT 4 シリーズ

ChatGPT 4 シリーズは幅広い知識をカバーしており、質問や文章、会話の文脈を高い精度で理解します。実際に会話をしてみると、ユーザーの感情や意図を敏感に汲み取ってくれるのがわかります。いい加減に質問をしても、正確に意図を理解して返答してくれます。Python などのコード生成も十分にできます。

ChatGPT各モデルの比較 (2025年9月22日時点):真ん中から外側に向かって新しくなり、性能が強化・拡張・軽量化されている。各モデルの詳細は公式ページを参照。使用できるモデル等は随時更新されるので注意すること。

omni版 (4o + 4o mini)

ChatGPT 4o の “o” は「omni (すべて)」の略で、音声・画像をモデルに統合したマルチモーダルなバージョンです。これにより、深いレベルで画像認識、画像生成をできます。

「ChatGPT 4 でも画像や音声を使えるのでは?」と思うかもしれませんが、実は外部ツールで音声をテキストに変換してから処理されています 。一方 4o では音声・画像の処理自体がモデルに組み込まれており、声のトーン複数人の発言背景音なども理解できるうえ、ChatGPT 自体も喋り方を柔軟に変えられます(参考リンク:オープンAI公式)。

4o mini は ChatGPT 4o の軽量版です。応答の精度が十分であれば、通常は4o mini を使ってもいいと思います。4o ( + mini) は画像や音声も含めた幅広い用途に使えるので、音声や画像をよく使う方は、4o系のモデルがおすすめです。

モデル 4.5

2025年4月時点で、最も大規模かつ高性能なチャット向けモデルです(参考リンク:オープンAI公式)。現実世界の知識の精度や直感だけでなく、後述する o シリーズのような推論能力も高めており、STEM 領域や論理的な課題にも強いです。

感情理解(EQ)も高く、微妙なニュアンスや暗黙の意図を理解します。美的感覚や創造性にも優れ、特に文章作成やデザインの支援において高い能力を発揮します(参考リンク:オープンAI公式)。カリフォルニア大学での研究では、73 %の確率で人間と誤認され (参考論文)、チューリングテストに合格したとされています。

モデル4.1

コーディング能力でモデル4oを上回り、およそ十倍の長さの文脈を理解できます (公式)。また、多くの場合で画像認識能力も上回ります。公式の説明では4o との比較に多くの説明が割かれていること、性能が4.5 を上回るために4.5 は将来使えなくなること、およびネーミングから、図中のカテゴリーでは4.5 の代わりと考えてよいと思われます。応答も非常に速く、普段使いでストレスなく使用できます。

公式にも omni 性能は言及がないため、画像生成等の統合性は 4o などとは異なるのではないかと推測されます。実際に筆者が画像生成を4o と比べたところ、かなり使用感はいいのですが、4o では見られなかった、小さいながらもニュアンスの明らかな勘違いが見られました。

専門型モデル – o シリーズ

oシリーズは複雑で深い推論に特化しています。応答には数秒から数十秒かかることがありますが、その間に多段階の思考プロセスを経る様子が見て取れ、汎用モデルとの違いがはっきりと分かるはずです。

コンサルの用途も適していますが、質問が曖昧だと、問題設定を明確にするためにモデルに逆に何度も質問を返されてしまうので気をつけてください。

o3モデル

o3 は2025 年 4 月、o1 の後継モデルとしてリリースされた、o シリーズの最新版です。様々に分析しながら複雑に推論するような場合に適しています。

o1 と異なり、ChatGPTのあらゆるツールー検索、アップロードされたファイルの分析、Pythonによるデータ分析ーを使いこなし、画像の入力、生成に対応することも可能です (参考:公式ページ)。

単なるテキストベースのチャットではなく、与えられた情報に対して柔軟に対応し、AI エージェントとしてサポートしてくれます。

ただし、計算コストが高く、応答に時間がかかるため、明確な目的がある場合や、深く掘り下げたい問いに対して使うのがおすすめです。

o4-miniモデル

o4-mini は、o3と同時にリリースされたモデルで、o3 並みの推論力を持ちながら、より高速かつ軽量化されたバージョンです。研究・開発の相談などにも使え、「深い推論力」「応答スピード」バランスがとれたモデルです。会話を重ねて試行錯誤する必要がありそうであれば、まずは o4-mini から使うのがおすすめです。

o4-mini-highモデル

o4-mini-high は、o4-mini をさらに強化したモデルと考えられます。処理速度、リソースが犠牲になりますが、論文の構成、技術仕様や特許のまとめなど、専門性が高く、緻密な思考が求められるタスクに適しています。

応答にかかる時間を考えると、Google 検索の拡張として使ったり会話を重ねるよりは、指針や質問・疑問が明確な場合や、複雑なコードを生成する場合に使うのがおすすめです。

統合型モデルーGPT-5

GPT-5は従来のモデル群と異なり、図の「汎用領域」のような、高速応答用モデル(高スループット):gpt-5-mainと複雑問題用モデル(深い推論):gpt-5-thinking が統合されています (公式ページ)。質問の意図に応じて適切なモデルに切り替えられます。

gpt-5-thinkingの場合、返事に分単位の時間を要しますが、ユーザーが必要ないと思えば、その場で表示される「スキップ」を押すことで、瞬時に返事を得ることもできます。

実際には main、thinkingとも軽量版 (-mini)があります。それぞれ、使用上限に達した場合、軽量版が使用されます。

gpt-5-main

日常利用〜中規模の課題に最適化された「高速・高スループット」系。軽量なタスクや会話、要約、テーブル・図の読み取りなどを処理します。gpt-5-main、gpt-5-main-miniはそれぞれ GPT-4o、GPT-4o-miniにおおよそ対応しています(公式ページ)。

gpt-5-thinking

数学・プログラミング・長文計画・厳密な推論など「深い思考」が要る課題向け。応答までの待ち時間は長くなり得ますが、その分、一貫性と正確性を高めます。gpt-5-thinking、gpt-5-main-miniはそれぞれ GPT-o3、GPT-o4-miniにおおよそ対応しています(公式ページ)。

無料で使えるChatGPTモデル

ChatGPTは無料でも使えます。GPT 4o miniへのアクセス、4o と o3 miniには制限付きのアクセスができます。ファイルアップロード、データ分析、画像生成、音声モードも制限ありアクセスとなります(参考リンク:オープンAI公式)。また、o4 miniを使用することができます。

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